当院は、日本脳卒中学会より「一次脳卒中センター(PSC)」の認定を受けた医療機関です。脳神経外科常勤医4名、そのうち脳卒中専門医1名が在籍し、超急性期脳梗塞に有効な「rt-PA静注療法」を速やかに行える体制を整えております。

脳卒中とは?

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気です。脳卒中を発症すると、障害を受けた脳が司っていた身体機能や言語機能が失われたり、場合によっては死に至ることもあります。

脳卒中には、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、破れる「脳出血」や「くも膜下出血」があります。

脳卒中の代表的な症状

  • 急に片方の顔や手足が動かなくなる、しびれる
  • 急に、口がもつれてろれつが回らなくなる
  • 急に、言葉が出なくなる
  • 急に片方の目が見えにくくなる

脳卒中は発生から治療開始までの時間が短時間であるほど予後が良いと言われています。上記の様な脳卒中に特徴的な症状が発生した場合、当院に直接ご連絡いただくか、救急隊に通報してください。

rt-PA静注療法とは

脳梗塞は脳の血管が詰まる病気です。血管が詰まると、脳に十分な栄養と酸素が供給されなくなるため時間の経過とともに脳細胞が傷つき失われていきます。このため、速やかに血管の閉塞を解除し、脳へ栄養と酸素の供給を再開する治療が必要になります。

この治療の一つに、薬剤(注射)で脳の動脈に詰まった血栓を溶かし、血流を再開する「rt-PA静注療法」があります。

rt-PA静注療法は血管が詰まって間もない(4.5時間以内)脳梗塞に高い治療効果がある反面、副作用にも注意が必要なため専門的な知識を持った医師による処置が必要となります。